幸せの神様。

「凪…」



「神様は俺と一緒で、きっととんでもなくひねくれた奴だよ。幸せだなんて言ったら、ルイの幸せを奪ってしまう気がする…」



神様、幸せ、形のある物や存在ではないから信じる事は容易ではないけれど



心の片隅に住み着いて離れない



きっと、ずっと…



「…奪われたら困るなぁ。」




「だろ?」



「うん、私の幸せは、凪だから…スッゴい困るよ」



しれっと言った言葉に少年は顔を紅くした