クラクラと眩むような日差しを直に浴びながら、少女をおぶって歩く少年



岩で少し陰になっている所にゆっくりと少女をおろす




ニコニコしながら砂を掴んでは零す



真っ白な砂が指の間をサラサラと流れていく



細くか弱い指の間から



「いい天気ッ!!」



グッと伸ばした手



「そうだね」



その手に見とれる少年



「何見てんの?」



「やっ…色白だと思ってさ。」



「久々だからねー、凪がなかなか小屋から出してくんないんだもん」



唇を尖らせて砂を集める少女の頭に手拭いを乗せた