「話の途中やったな、ヒルネは隆之にも懐かないのに…その日、ルイを見つけた日は、隆之に向かって鳴いたそうだ。真っ直ぐ見て、一度だけにゃーって。その後、外に出て行った。気になってついて行くと…」



「ルイがいた…」



幸さんは小さく頷いて海を見た



偶然?



必然?



ヒルネは…何だ?



「ルイを見つけてからはヒルネはいつも、ルイの傍にいた。寄り添うように、まるて守るように」



「不思議…ですね」