幸せの神様。

「隆之が最初に見つけたと言ったが、…最初はヒルネだ。前は“たま”やった。誰にも懐かない可愛げんなか猫(可愛くない猫)でな、唯一私には抱かれた。でも、隆之の家に帰る。隆之が呼んでも振り向きもせんのに」



「変わった猫なんですね………え?ちょっと待って下さい。ルイっていくつですか!?」



「…15歳」



そんな事も知らないのかという表情で言われた



本当に、何も知らない自分が悔しい



でも…



「ヒルネって何年生きてるんですか?」



「さぁ~…気づいた時にはおったし、私はコイツは化け猫だと思っとるよ」



ふと、ヒルネを見ると



にゃー



と鳴いた