幸せの神様。

ゆっくりと指で唇に触れると、ピクッと動いた



もう、何かを考える事は不可能で



君を壊さないように、それだけは必死に思って



抱いた



言葉なんて出てこなくて



涙が出てきた



スッと伸びてきたルイの手は涙を掬って、ふと見るとルイも泣いていた



今日、二人で生まれ落ちたみたいに



抱き締め合って



泣いた



もう離れたくない



言葉にしたくても、伝えられない。



離れてしまうのは…



俺だから。