幸せの神様。

『どぉ?』



クルッと回っているけれど、まともに見れない



動揺を悟られないように、ヒルネを撫でながら



「うん…」



とだけ、言った



『感想になってない。ヒルネばっかり構ってないで、私にも構ってよ』



「うん…」



『可愛い?』



「か、可愛い…よ」



『本当にー?ありがとうね。さっ行こう』



「何で浴衣?」



『ダメ?』



「いや、ダメじゃないけど…」



『コレ、たかじぃの奥さんのモノなの。たかじぃが誕生日にくれたんだ。だから、毎年着てるの。』