僕が京海院家を離れてから、三日ほどして壬生浪士組に出会い、僕はそこに入ることになった。





僕の話を聞いたあと土方さんと沖田さんは僕を局長のところへ連れていった。



「意外と広いんだな~。」



僕は、敷地内をじっくり眺めながら歩いていたため土方さんに「遅い(怒)」と怒られてしまった。沖田さんは、小屋から出たあとニッコリと怖いくらい笑っている。



ゾクリ。少し身震いがしてきたと思い「まだですか?」と聞いたところ、
沖田さんが「もうつきました。」と教えてくれた。



ガラッ。


中に入ってみると局長って何人もいるの?と思う程人が居た。




土方「近藤さん。連れてきたぜ。





沖田「朧さん、こちらへ。」


そう言われ、座敷の中に入る。



すると・・・



?「こいつが朧かぁ~。中々の美男子ではないか~。」


中にいるうちの一人が呟いた。




「・・・えっ!?。」



僕は驚きのあまり、高い声を出してしまった。





沖田「どうかしました??」




「僕…一応おんなですけど。」



ポツリと呟いた僕の言葉に皆が揃いも揃って僕の方を見た。




そして・・・

土方「お前、女だったのか…。それにしても、胸ないな。」






イラッwwさすがの僕もちょっといらついちゃった。






「式神よ、我は主の京海院朧なり。我に力を宿せ。」




「いでよ、珀舞(はくぶ)。」




その場にいた男たちは固まって朧の方を見ている。





朧のとなりには、いつの間にか白い虎らしきものがいた。



皆が黙って見とれていたウットリした空気をソモソモノ原因である土方が壊した。





土方「朧、てめぇ何やってやがる(怒)!!」




「何って、式神出しただけですけど??」




土方「なんでココで式神を出すんだよ」







「なんでって、お前にムカついたからですけど(´∀`*)」





「珀舞、滅。」
朧がそう言うと、白い虎らしきものはいなくなっていた。






皆「「「「おぉーすげ~~!!」」」」






土方「すげーじゃねーよ!!」






「「「「うるさーーーーい!!」」」」




土方「テメーら黙っとけ。で、朧その式神で何をする気だったのかな??」






「何って、土方を殺そうかなwって思って・・・。」




土方「なんで俺が殺されなきゃいけねーんだよ。」






沖田「・・・土方さん、まだわからないんですか?」




「「「最低~だな。」」」





みんなまでうなづいているが、土方にはなんのことかさっぱり判っていなかった。


この場にいた皆が(ひーじーかーたー)と殺意を持っていたのは言うまでもない。