文久三年、春・・・・・・・・・・・・・・・
僕(わたし)は、見知らぬ小屋の中にいた…。
「ここどこ??確か僕は昨日・・・。」
ふと上を向くと、小さな隙間から美しい青々としたソラが見えた。
しかし、そのソラと桜は美しい反面どこか切なくて、儚く見えた。
どこか僕にニテイル。
そう思うだけで泣きそうだった。
あの日のことを思い出して・・・
僕は泣きそうな目をこすろうと思い、着物の裾を目に当てた。
すると・・・
いきなり小屋の戸が開いた。
私はびっくりし、思わず顔をあげた。
?「おっ、目が覚めたみたいですぜ土方さん。!」
その声に気づき、僕は戸の方向を見た。
戸を開けたのは、一人の男の人だった。
背は僕より高いにしろ、少年みたいな人だった。(ちなみに、僕は155cmだ。)
その後ろから、もう一人いかにも怖そうな男の人が現れた。
これがまた無愛想な顔で、こっちを睨んできた。
「怖っ。」
思わず口から飛び出してしまったその一言は、怖そうな男の人をキレさせてしまった。らしい。
?「ああーん?てめぇ誰に向かって言っとんじゃ、こらぁ(怒)」
「うるせぇーな、お前だよ。」
ぁ…つい、口が滑ってしまった。
すると、
?「てめぇここがどこだかわかってんのか?あ?」向こうも言い返してきた。
(知るわけねーだろ、どうしてここにいるかも知らないのに。)
そう思っていた時、もう一人の少年みたいな人が、
?「まあまあ、落ち着いて下せぇよ。土方さん。」と、間に入ってきた。
正直言って、とても助かった。
と思ったが、
?「で、君名前は?どこに住んでるの?何者?」
いきなり、質問攻めにあってしまった。
「お前…」
お前らこそだれだよ、と言おうと思った私の口は、途中で塞がれてしまった。
あの少年みたいな人の冷たい笑顔で…。
めんどくさい、またそう思いながら、
「あなた方こそ誰ですか?私は目が覚めたらここにいたという不思議な出来事のせいでとても不安なんで、せめてここはどこかぐらい教えてください。」と言った。
すると、無愛想な男の人が言った。
?「ここは、壬生浪士組だ。」
・・・・・・・・・。
「ここがどこかは相わかった。されど、なぜ僕がここにいるのだ??」
?「それはですね、?「お前が倒れてたからだ。」
?「あ〜土方さん、それは僕のセリフです。ムー。」
(女子供みたいで弱そー…。)
男に対しての反応はとてつもなく酷かった・・・。
?「で、おめぇの名は?」
「朧(おぼろ)」
?「朧かぁ~、良い名ですね。」
「どうも・・・。」
自分の名を褒められるのは、はじめてだったみたいで、朧は恥ずかしくなり顔が見る見るうちに赤く染まった…。
その状況を見た?は、朧に
「お前、ココに入らないか。」
と、聞き始めた。
「なぜだ?なぜ見知らぬものを入れようとする?監視をつけようがつけまいが、初めてあった者を簡単に入れては、いけぬのではないか?いつ裏切ることかわからんではないか、人はすぐ裏切る…あの時と同じように…。」
朧は最後のセリフをボソッと呟いた。
誰にも聞こえぬように…。
しかし、二人には聞こえていた。その呟いた声が。
?(この子には何があったんだ…?)
?「ま、怪しいことすればぶった斬るし、お前のことは、だんだん知っていけばいいだろう。だが、お前特殊な力をもっているな?」
(なぜそれを…。)
?「昨日見てしまったんです。あなたが戦っていたところを…。」
「ふぅ、見てしまったのですね・・・。」
「では正直に話しましょう、僕の昔話に少しだけお付き合いください。」
そう言って彼女??は話始めた。彼女の思い出したくもない過去の話を。
「僕は、京の陰陽師《京海院(けいかいいん)家の次期当主です。」
??「「・・・まじかよ!!!!!」」
まぁ、驚くのも無理はない。今京の京海院家といったら天皇から幕府、さまざまな所と関係を結んでいる、恐らく今の日本で一番権力をもっている由緒正しき家柄なのだ。
?「なんでそのような方があのようなことを・・・。」
「京海院家には、十の分家がある。そのうちの一つに美奈川家という家柄がある。しかしその美奈川家をはじめ、あとの四つほどの分家が最近荒れておってなま、その分家の中に厄介な奴がおり我々京海院家と残りの六つの分家は、一旦バラバラになり身の安全を守るために隠れておくということになったのだ。」
?「では、その逃げている時に我々は朧さんを見つけたということですね。」
「恐らくその時に僕が分家のものと戦い、式神を発動させていた所を見たのだろう。」
?「あれが陰陽師の力・・・。」
「僕のことくらいはこれでいいだろう。次はお前らの番だ。お前らは誰だ?」
?「俺は、壬生浪士組副長の土方歳三だ。」
?「僕は、副長助勤の沖田総悟です!」
土方「お前にもう一度言う。ココに入らないか?」
「・・・ま、いいだろう。どうせ行くあても無かった事だしな。」
春の青々としたソラの下、私達は出会った。その出会いは、定められていたかのように自然に出会った。
僕(わたし)は、見知らぬ小屋の中にいた…。
「ここどこ??確か僕は昨日・・・。」
ふと上を向くと、小さな隙間から美しい青々としたソラが見えた。
しかし、そのソラと桜は美しい反面どこか切なくて、儚く見えた。
どこか僕にニテイル。
そう思うだけで泣きそうだった。
あの日のことを思い出して・・・
僕は泣きそうな目をこすろうと思い、着物の裾を目に当てた。
すると・・・
いきなり小屋の戸が開いた。
私はびっくりし、思わず顔をあげた。
?「おっ、目が覚めたみたいですぜ土方さん。!」
その声に気づき、僕は戸の方向を見た。
戸を開けたのは、一人の男の人だった。
背は僕より高いにしろ、少年みたいな人だった。(ちなみに、僕は155cmだ。)
その後ろから、もう一人いかにも怖そうな男の人が現れた。
これがまた無愛想な顔で、こっちを睨んできた。
「怖っ。」
思わず口から飛び出してしまったその一言は、怖そうな男の人をキレさせてしまった。らしい。
?「ああーん?てめぇ誰に向かって言っとんじゃ、こらぁ(怒)」
「うるせぇーな、お前だよ。」
ぁ…つい、口が滑ってしまった。
すると、
?「てめぇここがどこだかわかってんのか?あ?」向こうも言い返してきた。
(知るわけねーだろ、どうしてここにいるかも知らないのに。)
そう思っていた時、もう一人の少年みたいな人が、
?「まあまあ、落ち着いて下せぇよ。土方さん。」と、間に入ってきた。
正直言って、とても助かった。
と思ったが、
?「で、君名前は?どこに住んでるの?何者?」
いきなり、質問攻めにあってしまった。
「お前…」
お前らこそだれだよ、と言おうと思った私の口は、途中で塞がれてしまった。
あの少年みたいな人の冷たい笑顔で…。
めんどくさい、またそう思いながら、
「あなた方こそ誰ですか?私は目が覚めたらここにいたという不思議な出来事のせいでとても不安なんで、せめてここはどこかぐらい教えてください。」と言った。
すると、無愛想な男の人が言った。
?「ここは、壬生浪士組だ。」
・・・・・・・・・。
「ここがどこかは相わかった。されど、なぜ僕がここにいるのだ??」
?「それはですね、?「お前が倒れてたからだ。」
?「あ〜土方さん、それは僕のセリフです。ムー。」
(女子供みたいで弱そー…。)
男に対しての反応はとてつもなく酷かった・・・。
?「で、おめぇの名は?」
「朧(おぼろ)」
?「朧かぁ~、良い名ですね。」
「どうも・・・。」
自分の名を褒められるのは、はじめてだったみたいで、朧は恥ずかしくなり顔が見る見るうちに赤く染まった…。
その状況を見た?は、朧に
「お前、ココに入らないか。」
と、聞き始めた。
「なぜだ?なぜ見知らぬものを入れようとする?監視をつけようがつけまいが、初めてあった者を簡単に入れては、いけぬのではないか?いつ裏切ることかわからんではないか、人はすぐ裏切る…あの時と同じように…。」
朧は最後のセリフをボソッと呟いた。
誰にも聞こえぬように…。
しかし、二人には聞こえていた。その呟いた声が。
?(この子には何があったんだ…?)
?「ま、怪しいことすればぶった斬るし、お前のことは、だんだん知っていけばいいだろう。だが、お前特殊な力をもっているな?」
(なぜそれを…。)
?「昨日見てしまったんです。あなたが戦っていたところを…。」
「ふぅ、見てしまったのですね・・・。」
「では正直に話しましょう、僕の昔話に少しだけお付き合いください。」
そう言って彼女??は話始めた。彼女の思い出したくもない過去の話を。
「僕は、京の陰陽師《京海院(けいかいいん)家の次期当主です。」
??「「・・・まじかよ!!!!!」」
まぁ、驚くのも無理はない。今京の京海院家といったら天皇から幕府、さまざまな所と関係を結んでいる、恐らく今の日本で一番権力をもっている由緒正しき家柄なのだ。
?「なんでそのような方があのようなことを・・・。」
「京海院家には、十の分家がある。そのうちの一つに美奈川家という家柄がある。しかしその美奈川家をはじめ、あとの四つほどの分家が最近荒れておってなま、その分家の中に厄介な奴がおり我々京海院家と残りの六つの分家は、一旦バラバラになり身の安全を守るために隠れておくということになったのだ。」
?「では、その逃げている時に我々は朧さんを見つけたということですね。」
「恐らくその時に僕が分家のものと戦い、式神を発動させていた所を見たのだろう。」
?「あれが陰陽師の力・・・。」
「僕のことくらいはこれでいいだろう。次はお前らの番だ。お前らは誰だ?」
?「俺は、壬生浪士組副長の土方歳三だ。」
?「僕は、副長助勤の沖田総悟です!」
土方「お前にもう一度言う。ココに入らないか?」
「・・・ま、いいだろう。どうせ行くあても無かった事だしな。」
春の青々としたソラの下、私達は出会った。その出会いは、定められていたかのように自然に出会った。