ふぅ…疲れたー。

アタシは湧飛を思いながら家に帰った。
マジで部活疲れた。

足が痛くて家に帰る道で歩けなくなった。

ヤバイ。
足が上がらない

恐怖心で真っ暗な夜道で座っている

後ろから誰かが来る音がした。
ヤバイ。

コツコツコツ…

ずんずん近付いてきた。
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。

後ろを恐る恐る振り返ると
アタシは胸のドキドキが急上昇した。


湧飛じゃん。

えっ?!

なんでここに?!
アタシは震える足で立って湧飛に聞いた
『な、なんでこんなトコにいんの?』

足がブルブル震えておまけに声まで震えてた。

湧飛はアタシをいきなり おんぶしてこう言った
『お前、既読がつかないから心配したんだ窓開けたらお前いるし
つーかお前、なんで俺んちのまえで倒れてるわけ?』

えっ?!
ココ湧飛んちー?!

はぃ。アタシはパニック状態です

湧飛はアタシをおぶったまま顔を見せずに話し続けた。
『お前、最近 叶菟 と仲良くない?』

最近アタシのクラスは席替えをして【葉橋 叶菟 ヨウバシカナト】と隣になったのだ。

『うん。叶菟と席が隣だから良く話すようになった…』

『……………』

えっ?!会話終了?!

なんか湧飛怒ってない?
いや、絶対怒ってる
怖いよ…

あれ、これってもしかして嫉妬ってやつですかねー。