「彼と何話したの?」





「何かあったの?」と、私の顔を覗きこむ侑子。



そういえば、私泣いてたもんね。





「ううん。特に話さなかった。」



「そっか。」





侑子、気になるって顔してる。



私にばかり気にかけてると、好きな人に振り向いてもらえないかもしれないよ?





「気分転換にエステでも行こっか。」





エステって……。



侑子、好きだねぇ。





「ごめん。そんな気分じゃない。」



「だからっ、気分転換って言ってるんじゃない!」





いや……。



侑子の気分転換になっても、私の気分転換にはならないと思うよ。





「はいはい。
とにかくっ、レッツゴー!」





隣にテンションの高い親友。



なんだろう。



この温度差は……。