「何笑ってんだ、真尋。」
少し拗ねたように見える彼。
「可愛いなって思っただけ。」
「.......可愛くねえよ。」
「その感じが可愛いの。」
「空良は末っ子みたいだからね。俺も時々そう思うよ。」
九条君も便乗してくる。
なんだかちょっと、楽しいかも。
「ところで真尋ちゃん。どこの学校行ってるの?」
坂本君をいじり終え、九条君が聞いてきた。
「サチと同じだから.......T大学か。」
「うん。」
「へー.....頭いいんだね。」
九条君は関心したように私を見る。
頭は良くないけど.....運ならいいからね。
推薦で行けたよ。
「坂本君と九条君は同じ学校?」
「ああ。S大学って知ってる?」
そこって........
偏差値も県で最下位だよね、確か。
「かなり偏差値の悪い学校。誰でも入れる大学だよ。」
やっぱり.....
でもこんな頭の良さそうな人がS大なんて......
ありえないとしか言い様がない。
「俺の場合、家から近いからね。」
「ヒカリは頭いいんだぜ?県外から推薦来ても全部蹴ったらしい。」
県外からって.....やっぱ頭もいいんだ。
そんでもって坂本君は....
「俺はあそこしか行けないくらいの脳みそだから。」
坂本君に視線を向けると、笑顔でそう言った。
うん、そうだろうと思ったよ。

