空の願い










「その相手、空良だろ。」



「..........そうですけど。」



「そうだろうと思ったよ。」





何で店長が知ってんだろう.....





不思議そうにしていたのか、店長は小さく笑った。






「空良が言ってたんだ。美人なのに愛想悪い女をここに誘ったって。」






.........アイツ、そんなこと言ってたのか。



殺意が芽生えそうだ。







「だから寂しそうだったぞ。」



「.....え?」



「キミがこの店に来ないって。アイツ、ずっと待ってたみたいだよ。」






店長はそれだけ言って、奥の方へ行ってしまった。









いや、何だ。



何で私が来ないぐらいで寂しがるんだ。



ありえん、絶対ありえん。





あれじゃないのか。



ちょっとした客引きだったんじゃないのか。



軽い感じで誘われたし。









..........違うの?





何でずっと待ってるの?






本当に.....本当に来て欲しかったの?