私の言葉を聞いた彼は、再び笑って
「じゃ、今度こそ帰るわ。またな。」
そう言って帰っていった。
「ただいまー。」
坂本君の姿が見えなくなるまで見送っていた私は、ドアノブに鍵を差し込んで部屋に入る。
真っ暗な部屋に電気をつけ、小さなソファー腰をかける。
「はぁー.....疲れたわ。」
首を倒してため息。
...........あ、今思い出した。
お金払ってない。
サチに任せっぱなしだ。
明日、返さなくちゃな。
というかお金、あったっけ。
カバンから財布を取り出し、中身を確認。
「............バイト、つめておこう。」
諭吉が1枚。
今週をやりくりするには、少ない額。
再びため息をついて、ソファに身を任せた。

