「あ、そうだ。酔い覚ましに聞いてくんね?」
背負っていたギターケースを手に取る。
「俺ね、バンドやってんの。」
そう言って笑う。
...........上手いの?
私の心はその疑問でいっぱいだった。
だって、こんなにもチャラくさいんだもの。
失礼ながら、汚い音が出てきそう......
弾けたとしても、普通レベルぐらいとか。
「.............別に。」
本心は聞きたくないけれど、断れば何か言われそうだったため、聞く体制に入った。
断って殴られたら最悪だし。
だったら聞いたふりして寝てればいいしね。
「んじゃ、聞いてください。オリジナル曲、ヒカリ。」

