それからバスに乗って海に着いた。
「夜空の海は綺麗だな。」
雰囲気とは裏腹に、子供のような笑顔を浮かべる彼は、サクサクと砂を鳴らす。
またも私は彼を追うように後ろをつく。
ギターケース.........ゴツイな。
彼の背負うギターケースは、スタッズやらチェーンやらで、何が何だかわからない。
こんなケース、初めて見たわ。
「ここの海、たまに来るんだよね。」
坂本君は豪快に座り、地平線を眺めている。
その表情は、先程の子供見たいな笑顔ではなく、何処か寂しそうな、大人っぽい表情だった。
「.............海っていいな。」
広くて、深くて、青くて
そう続ける坂本君。
「...........ねえ。」
そんな彼に、質問する。

