「はい、皐月撃沈~」


「何でだよ~
こんなかでは、俺が一番テクが………グハッ」


何かを言おうとした
皐月に歩がお腹にパンチした。



「凛に、そーゆう下品なこと言うんじゃねえ。アホ!まだ真っ白なんだから、
お前のせいで汚すんじゃない。」


なんてまた意味不明なことを言った。


ポカンとしていると、
仁がぼそりと言った。


「大変だな。
歩のやつ相当凛がお気に入りみたいだ。」


「お気に入りだなんて!
きっと歩は、妹みたいに思ってるだけだよ。」


そう言ったら、


「この鈍感…」


耳元で歩が言った。


「歩も大変だな。」


なんだろうか…
すっごい意味わかんない。

でも、なんだか楽しい。



よく考えたら、
私は歩や仁、皐月みたいに本音で言えてなかった。


恵里佳ちゃんは好きだ。



だけど、たまに本音を言えないときがある。


こんな風に、冗談言い合っておもいっきり笑ったのは、初めてかもな。



倉庫に入った時に感じた。


見た目はみんな怖いのに、みんな優しい目をしていて…


あったかい何かを感じた。


私がいる場所には、
それがある?


「凛?どうした?」


歩が顔を覗きこんでいた。


「ん?あ、何でもないよ?」


「居心地悪い?」


優しくそう聞く歩にぎゅっと抱きついた。


あったかいこの場所が…


とゆうか歩のこの場所が
好き。