手を引っ張られて、
連れてこられたのはコーヒーカップ。


「かわいー!!
これ乗るー!!」


「絶対好きだと思った。」

コーヒーカップ、
よく小さいときは必ず乗った。


パパと必ず乗った。


懐かしいな~。


「歩、いっぱい回して!」

「ヨシ…
誰よりも早く回してやるよ。」


「えッッ!!キャアアア~」


多分この時、
誰よりも早く回っていたと思う。


そして、歩が誰よりも
はしゃいでいたと思う。