押し込んでいると、
インターフォンが鳴った。

モニターを見ると、
パジャマ姿の懍がいた。


よっぽど急いでいたのか…パジャマでいることに気づいてないみたいだ。


ぷっ…
可愛いやつ。


あーヤベエな。


今すっげえドキドキしてる。



それがバレないように、
冷静を装ってドアを開けた。


「懍、おはよう。」


「失礼します!」


な…


俺の顔もみず、ズカズカ部屋に入る懍。


どうしたんだ?



「歩さん、夏ちゃんに何したんですか!!
夏ちゃん、昨日あなたの倉庫に行ってから泣いてウチに来ました!
何をしたんですか!!」


「ちょ…ちょっと落ち着け!」


何故か俺の胸をポカポカ殴る。


「落ち着けますか!!
親友が泣いて帰って来たんですよ!!
理由…聞いても私にはいってくれないし。」


「とりあえずさ、座ろう。な?」


そう言うと、黙って座った。


懍…


以外とやるな…


男に殴りかかるとは…


ま、ちっとも痛くねえけど。


「なんか、飲むか?
それとも朝飯食う?
寝起きみたいだし。」


「……あ…パジャマ…
って!何もいらないです!」