倉庫の外には…


「「「キャーアアアー!!」」」


う、うるせえ…


キンキンと女の声が響く。

ダメだ…


一回中に入ろう。


そう思い、倉庫の扉を開けようとした。


けど…

開かねえ。


「歩!悪く思うなよ。
さすがにその人数が倉庫に入ったら大変だかんな。
中に入りたかったらなんとかしてくれ~」


「はあ?
おい仁、何とかしろって
俺悪くねえし!
総長さん助けろや!!」


「聞こえねー。」


っちッッ…

仁のやつ。
後で覚えてやがれ!



「歩様ーッッ!!アドレス教えてください!」

「歩様、私とデートしてください!」


次々に女たちが喋り出す。

さすがにウザイ。


俺は懍にしか興味ない。


と冷たい態度をとりたいが…


そこは優しい歩くん。


「きみたち、ありがとう。でも、俺は誰のものにもならない。
ごめんな。」


にっこり微笑むと、
女たちはまた騒ぎ出す。


うるせえ…



女は好きだけど
ここまでされると嫌いになりそ…


「此処は、他の族も来たりする。
危ない目に合わせたくないから、此処には来たらダメだよ。」


「「わかりました。」」



「じゃ、気をつけて帰んな。」


そう言うと、以外と女たちは大人しく帰った。



ひとりを覗いて…