鮎川 懍…か。



あ…番号思わず教えちまった。


年下の女に…


「あーゆむくん!!
携帯見つめてどした?」


「別に!?
つか、皐月いきなり現れるな!」


集会を終え、倉庫の幹部席で俺と皐月仁はくつろいでいた。


「で?女たちは無傷だったのか?」


「ああ。何にもされてねえってよ。」


仁はまともだな。
うん…


どっかの変態とは違う。


「女!?
女たちがなんかあったのか!?まさか犯された?
大変だ!!どこの誰だ?
連絡先しってんの!?」


目がキラキラしてやがる。


アホ…


「皐月の手には及ばねえから。
それにお前にだけは教えてやんね。
昼が丘のお嬢様だ!」


「はは…皐月に教えたら
お嬢様がおしまいだな。」


さすがにお嬢様には手をだしたくねえし
出されたくねえ。


それに、どこのお嬢様かもわかんねえし。


親父の関係者だったらやっかいだかんな。