「となりが幸せ。お前がいることが幸せ。だからさ、ずっと傍にいてな」

さっきまで可愛かった彼が、突然とても格好良く見えた。
真摯な眼差しに射抜かれて、顔に血が集まってくるのを感じる。
途切れそうになる声で、必死に言葉を紡いだ。

「も・・・ちろん!嫌って言っても、ずっと隣にいるんだからね!!」
「おう、これからもよろしくな、顔真っ赤な可愛い彼女さん?」
「人のことっ言えんだろーがっ!」

つい、照れ隠しに肩でタックルをかましてしまった。
ぐおっ、と唸り声を上げる彼。勢いがつきすぎたようだ、慌てて謝った。


ぽかぽかと温かいひだまりの中、私たちの幸福な時間は日々のんびりと過ぎてゆく。



→あとがき