すると転校生が笑顔になり、口を開いた。
「松本 大地です。よろしくー」

優奈はぼーっと転校生の仕草1つ1つを見ていた。

「じゃあ、松本くんはあの席で───」



何とかHRも終わり、1時間目の数学の用意をした。
隣に座っている転校生に目が離せず、マジマジと見ていた。

「何?惚れたの?」

美嘉が小声でニヤニヤしながら話掛けてきた。
私は即座に否定する。

「な、何言って!かっこいいなって思うだけだよー」

そう言ったけど、美嘉は怪しんでいた。
でも確かに、これって恋なのかもしれない。
今まで経験したこと無かったから、分からないけど…ていうか一生出来ないだろうなと思ってた。


じゃあこれ初恋?なのかな。