―――朝― 俺はアラームの音で目が覚めた 「ん…ん〜…ふわぁ〜」 起きてすぐに欠伸(あくび)をする うん…普通だね 漣先輩が寝てるだろう二段ベッドの下を見ると 「……あれ?」 漣先輩の姿はなかった 「漣先輩……?」 俺が先輩の名前を呟くと後ろから 「ん?どうした?」 と疑問符を浮かべた言葉が聞こえた 「うわぁっ!?せ、先輩…」 声のした方へと体を向けると 料理が盛られた皿を手のひらにのせた先輩がいた 「そんなにびっくりすること?」 と苦笑しながら言う先輩