「ちゃんと好きだから」


「嘘付け」



嘘付けぇ?!?!


2回も告ったのにまだ信じてもらえねぇの?!



「いや、マジ大マジ」


俺は振られた事によりダメージはくらったけど、君をもっと好きになってしまいましたよっ!!



マジでどうしてくれんだよー!!



…もう一度言うが、俺は女に困った事が生まれてこのかた一度もない!!



わざわざこんなっ、こんなかわい子ちゃんにボロカスミソカスに振られようなんて…!!



けどぉ、顔がモロ好みなんスよー…!!



「どーせ顔が気に入ったとかでしょ
初対面で告ってくる奴って大概それ
そうゆう目で見られるの一番無理、きもい、人間のクズ」



わぁお、その可愛らしい顔から思いもよらない暴言が聞こえるぞ


お、これは俺だけの幻聴かな??


「もう良いですか、私これでも忙しいんですけど」


バッと掴んでいた手首を振り払うと、俺の返事も聞かずにスタスタと行ってしまった



俺はそんな彼女の背中を間抜けな面をして、姿が見えなくなるまで見つめていた