「じゃ、ま、そんなとこで」


一礼をして早くも退散しようとする、目の前の好きな女の手首を掴んで引き止めた



「……ちゃんと気持ちはある」



真っ直ぐに近くで見る彼女の顔は、本当にそこらの着飾って寄ってくる女とは別格で、俺は不覚にも鼻血が出そうになる



あ、彼女の紹介が遅れていたな


目の前の女は1つ下の16歳


名前は、長谷部由梨(ハセベユリ)


学年で一番、可愛い


そりゃあもう、モテるモテる


俺らの周りの男子とかも、可愛い可愛い言ってるかんな



ま、そんな長谷部由梨には大きな難点があった



【イケメンとチャラ男が大嫌い】



ま、そうゆう理由で振られましたとさ……チャンチャンっ…



───ってまだ終わらんわいっ!!


まだ始まったばっかだっつーの!!



ま、確かにマジ顔は俺好み!!


“可愛いし告白して彼女にしてぇ"って思ったから告白したけどさぁ…



逆にこんな振られ方したら、萌え、あミスった…燃えるからガチでっ!!


別にMとかって訳じゃねぇよ?!


そこは理解しとけ…男は皆そんなもんだっ!!





と、回想も良いが、そろそろ現実逃避から戻るとしよう