俺が登場したことにより、女共は口をあんぐりとして驚いている


そんな一瞬の隙に、俺は長谷部由梨の肩を掴んで自分の方に包み込むように抱き寄せた



「聞こえてんの??
何してんのって聞いてんの」


まだ黙り込んだままの女どもを上から鋭く睨むと、もごもごと口を動かした


「あ??何言ってっかわかんねぇんだけど
ちゃんと大声出して言えや」


そりゃね、あれだけボロクソに言われた俺だけども、好きな女が複数の上級生に囲まれてたら流石に怒るから


当たり前のことっしょ??


「べ、別に何もしてないわよっ!!」


おーおーおーおー、威勢がいいなこの女


つーか、この後に及んでシラを切るつりか、あ??



話の一部始終をだいたい聞いてんだよこっちは!!


「マジしらばっくれんなっ
次んなことしてみろ、女だからって容赦しねぇから」


普段の俺からは決して発することはないだろうも思われる低音ボイスで、俺は女どもを撒き散らした




ふぅ〜、これで長谷部由梨にも心おきなく近づけるな