「そう、良かった…」 姉貴はほっとしたように笑った。 「デート、どこ?」 「スターパーク」 スターパークはイルミネーションが綺麗なこの辺ではいちばん大きい遊園地。 「…思う存分、楽しんできて。夜遅くなっても、お母さんたちには俺が上手く言っとく」 「心遣い、感謝するわ」 姉貴はちらっと腕時計を見ると、よし!と気を引き締めた。