【短編】弟はキューピッド!?



「姉貴は、なんでも喜びますよ。先輩のプレゼントだったら」


その言葉を聞いて、先輩は嬉しそうな、でも困ったような表情を見せた。

察して、俺は言葉をつないだ。

「でも、これじゃあまりにも無責任ですね。

そうですね…姉貴、最近手が荒れるって悩んでました。あと、元から冷え性らしいですよ」

「手袋、か」
先輩ははっとしたようにつぶやき、満面の笑みを浮かべた。