カラカラカラッ はかなげな音を立てて開くドア。 「失礼しまーす」 中をうかがうようにそっと入ると 「どーぞー」 聞きなれた、大好きな声がした。 奥へ行くと勇太がベッドから体を起こしていた。 左足は包帯で痛々しげに見えた。 「勇太・・・」 「あん、実樹か。先生はいないよ」 そっけなく言う勇太。でもそんなそっけない一言だって嬉しくて。 好都合だ、なんて思っちゃって。