決勝の相手は青葉学園。 バレーだけでなくいろんなスポーツの名門校。 俺たちの桜庭中も代々なんどもしのぎを削ってきた相手らしい。 でもそんな強いところだからって物怖じはしない。 「先輩!」 俺は勇太先輩へトス。 シュパッ、と力強い音を立てて相手コートに叩きつけられる先輩のスパイク。 「よっしゃ!」 勇太先輩が小さくガッツした。