先輩が飲み終えたのを見計らって話しかけた。 「勇太先輩、今度の試合に姉貴が来るんですよー」 「へぇ、そうなん。じゃあお前頑張んないとなー」 笑って俺の髪をくしゃくしゃとなでる。 「さぁ、練習再開すっか!」 勇太先輩の声でまたボールを打つ音が響き始めた。 俺も先輩に続いてコートに戻っていく。 そのとき 「実樹が来るのか・・・」 先輩が小さな声でそう言ったのを俺は聞き逃さなかった。