俺も慌てて中身をかっ込んだ。なんとか高坂と同じタイミングで食べ終わると、ずっと言いたかったことを口にした。
「あのさ…これから名前で呼んでもいい?」
柵にもたれかかって尋ねれば、高坂はデザートの苺を口にいれるところだったらしく、そのまま固まってしまった。
「嫌ならこのままで構わないけど」
「いんや、別にいいんだけどね。兄貴以外に名前で呼ばれる事がなかったから驚いただけ」
そう言うと苺を口に放り込んだ。むぐむぐと苺を食べるその姿は小動物そのもの。
「それじゃあ泉ちゃんで」
「ちゃん付けは好きじゃないけど、まっいいよ」
男子に呼び捨てにされるのもあれだし、と言って名前呼びを許可してくれた。
「俺だけ呼ぶのも不公平だよな。泉ちゃんも俺の名前呼んでくれない?」
「……優弥くん」
「あのさ…これから名前で呼んでもいい?」
柵にもたれかかって尋ねれば、高坂はデザートの苺を口にいれるところだったらしく、そのまま固まってしまった。
「嫌ならこのままで構わないけど」
「いんや、別にいいんだけどね。兄貴以外に名前で呼ばれる事がなかったから驚いただけ」
そう言うと苺を口に放り込んだ。むぐむぐと苺を食べるその姿は小動物そのもの。
「それじゃあ泉ちゃんで」
「ちゃん付けは好きじゃないけど、まっいいよ」
男子に呼び捨てにされるのもあれだし、と言って名前呼びを許可してくれた。
「俺だけ呼ぶのも不公平だよな。泉ちゃんも俺の名前呼んでくれない?」
「……優弥くん」
