罰ゲーム

「滝村くんも美味しそうに食べるよね」




言われ、俺は思わず目を見開いた。そんなこと言われた事もない。




「美味しそうに食べる人って好き。一緒に食事に行ってて楽しいし」




クラスじゃ絶対に見せない安心しきった顔に態度。昼や休み時間はクラスにいないから多分友達には見せてるんだろうな。




「なら俺と付き合ってくれる?」

「お試しで一ヶ月でしょ?それだって妥協なのに本当に付き合うのは無理」

「だよね…。でもいつでも言って?俺の気持ちは変わらないから」




嘘をつくのが心苦しい。いままではあからさまに俺に好意のある奴ばかりが相手だったから、俺に恋愛感情のカケラもない高坂にとても酷い事をしている気分だ。




「待ってなくてもいいよ。時間の無駄遣い」




真顔で言われてどう反応していいか、返答に困った。ここまで拒まれることがなかったから。