罰ゲーム

それで少しは気が晴れたのか、暗い雰囲気はなくなった。




「このお店、バイキングなんだね」




何気なく気になってみたことを言った。予約したーって言うからレストランか何かかと思ってた。




「私の事を考慮した結果なんだよね」

「どういうこと?」




彼女の言葉の意味はわからなかったが、料理を取りに行ってわかった。





「…食べるね」





遠慮もなにも無しに料理を皿にのせていく。乗り切らなくなったらテーブルへ運び、また新しい皿を取って料理をのせ…の繰り返し。




彼女が席についた時にはテーブルに所狭しと料理が並べられていた。





「あははー…私、かなりの大食いなんだ」





そう言って二人でいただきます、と手を合わせ料理へと箸を伸ばした。





「あ、私ので食べたいのあったら勝手に取っていいからね」





…これ、取りにいかなくても全種類あるんじゃ…。





「おいしー!」




料理を口に運んで幸せそうに笑う高坂は今まで一緒に食事をしてきたどの女の子達よりも可愛い。





「やっぱ、兄貴が選ぶ店はハズレがないわ」

「お兄さん料理関係の仕事してるの?」





食べようとしていたパスタを一旦皿に戻して苦笑した。





「知らない?煌司(こう つかさ)って名前の雑誌モデル」






知らないわけがない。それは今人気絶頂の雑誌モデル。超美形で男子の中でも憧れている奴は多い。




実際俺もその一人だ。