ドタドタドタドタ___バァン!

「どうした!?何があった!?」
あぁ、お兄ちゃん、いいタイミングに来てくれてありがとう。

幽霊に迷惑してたところだよ。


…………なんて言えない!

「なんだ、何もないのか、脅かせやがって。家族は俺とお前の二人だけなんだからな。」

そういって、大きな手で頭をぽん、と叩いてくれた。

お兄ちゃん……

ん?何もないのか、つったよね。
明らかに変なやつがいるのに。

まさかね。
まさかだよね。
まさか、自分だけ見えるみたいな、スタンダートな展開にならないよね。

てか、幽霊いることが、スタンダートじゃないけど。

『あっwよぉやく気がつきましたなぁ~~~www』
「?」
『幽霊はぁ~幽霊同士か、一番DNAの近い人間しかぁ~、見ることができないのでぇ~~~すっ!♪』

「うざっ!」
『てっへぺろぉ~~☆』

くっそ、コイツ。
殺してやろうか。あ、死んでるわ。
じゃあ、成仏?
いや、いっしょに連れて行かれそう。

「まぁ、大人しく家にいてよ?」
『ほいほーい』
何かやけに素直だな。
まあ、いっか。




そう、思った私がバカでした。