やはり、急に現れた幽霊との共同生活には慣れない。
というか、慣れたくもない。
怖いものは怖い。
パニックのまり、その存在を受け入れてしまったが、冷静に考えてみると、相手は死んでるんだ。非科学的存在だ。ようは、貞子などと同類だ。

身近に貞子………、考えるだけで身震いする。
そのおかげで、魂を抜き取られはしないかと必要の無い気配りをし、全く眠れなかった。

うっとうしい目覚まし時計を殴り、目をあける。
『おっはよぉ~さぁ~~ん♪』
もう一度、目を閉じる。
『おっはおはぁ~♪朝だよぉ~~?』
………。

『おっははぁ~!遅刻しちゃうy「うるっせぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ぷー、と足の無い物体(?)が膨れる。