ちなみにそんな嫌がらせも長くは続かずすぐに終わった


⋯というかいつから俺らこんなに言い合うような関係になったんだろうか

まぁ素直になれない俺が悪いんだけども。




そんなことを思い出しながら手紙に書かれていた場所へと向かう

菊野栞か⋯


名前は聞いたことあるが実際に話したことは無い




待ち合わせ場所の裏庭には既に菊野栞の姿があった

こちらに気づくとちょこちょこと走ってくる



「あ、手紙読んでくれたんだね」


丁寧にふわふわと巻かれた髪の毛に

パッチリした目。

身長は低くていかにもモテそうな女の子



「はい、読みました。でもすみません、俺他に好きな人いるんで無理です」

告白の断り方定型文を返し、立ち去ろうとする




「⋯ちょっと待って!」