「くじひいた奴から席変えろー」

賑わう教室で先生が叫ぶ



……えーっと、私の席は…

黒板に書かれた図と数字の書かれたくじを見比べる。


…視力には自信があるんだけどなー。




「あった!」


一番後ろじゃないか!!

流石私。…のくじ運、と軽快に机を運ぶ。




「…あれ?」


何故か私の目的地の隣には奴の姿が。





「た、橘くん席間違えてませんか?」


「は?間違えてんのはお前だろ?」



そんな訳はなく、ただただ棒立ち。

コイツが隣なら天井にぶら下げられてる方がまだましなんですけど…



しょうがない。

ドンっ!と勢いよく席に座る。



そして机の間を5センチくらい離す。






…なるべく関わらないぞ。

固く心に誓う。