「どうしたの?」

おっ⋯王子様かな??


「えっと⋯ありがとうございました!」

バカ私!

主語がないじゃんか!


「こっこの間は!」

と急いで付け足す


「⋯ぷっ、わざわざありがとう」


か⋯かっこよすぎませんか、この人

こんなの反則でしょ


「でも、もう帰りな」

「えっ⋯」


帰りたくない。

「女子って怖いよ」

と先輩は私に小声で伝える

少し視線をそらすと明らかに睨まれてる気が⋯



「か、帰ります」

「じゃあね」


「はい!」

廊下を走って戻る


じゃあねって言われちゃった!

なんか心臓の辺りがくすぐったくて、温かい



⋯変な感じ




恋って⋯

やっぱり素敵だ


マシュマロみたい

甘くて、

ふわふわして、


大好きなあの味


「先輩、好きです⋯」

声に出して言ってみる

小さい声だけど


「よし、何でも出来る気がする!」



先輩に届くといいな!