「いいから、見せてみい。」 藍ちゃんの強い口調。 私は黙って、背中を見せることにした。 藍ちゃんは、私の背中を見ると目を丸くした。 「どうしたん!?」 「昨日先輩に―――・・・。」 私はすべてのことを悟った。 藍は話を聞くと、きれいな涙をこぼした。なんで私のために? 「辛かったな・・・痛かったな・・・・。」 「藍ちゃん・・・なかないで。」 私のために、泣かないで・・・藍は笑顔が一番似合うから。 お願い、泣かないで。