先輩がトイレの方を見ると、言葉を濁らせた。 「あ~・・・気にすんな。俺はちょっと行くけど・・・気をつけろよ。」 「あっ、うん。」 ブンブン 私に小さく手を挙げて、先輩の教室がある二年生のいる旧舘に向かっていった。 先輩の今さっきの言葉・・・どう言う意味だろう? 先輩の発した言葉のみゃくりゃくが、全然分からないまま朝休みが終わった。 でも、‘気をつけろ’この言葉の理由を聞いとけばよかった。 ちゃんと、言う事を聞くべきだった。 そう思うのはもうちょっとのあとの話。