「名前は・・・なんていうんですか?」
そんなことを聞くつもりはなかったけど、口が勝手に動く。
「総。・・・弦巻 総だ。周りの奴らは‘恐龍’って呼ぶ。」
「恐龍・・・・?」
恐龍という言葉が持つ、言葉の脈絡がわからず問いかける。
「優しさを待たずに、心すら持っていない、容赦なく、残酷、・・・そんな意味からだ。」
総さんが顔を曇らせた。
恐龍ってそんな意味が含まれていたなんて・・・・
同情する気はないけど、胸の奥がギュっと掴まれたように苦しくなる。
罪悪感に覆われる。なんで、聞いたんだろうバカだよ・・・私。

