「いいよ....じゃあね」 あふれ出す涙を必死で我慢しながら 最後の笑顔を祥宏に見せた。 涙が出ていたかもしれない。 それでもいいんだ。 最後なんだから、どんな形でも 笑っていたい。 祥宏と別れてから家までずっと走っていた。 家に着くと体がフラフラして歩くのも困難だった。 ベッドにたどりつくと思いっきり飛び込んだ。