ヒグマは重さ340キロ、身の丈2.7メートルにも及ぶ、エゾヒグマとしては規格外の巨体を持つオスで、ところどころ金毛が混ざる黒褐色の体躯には胸から背中にかけて『袈裟懸け』と呼ばれる白斑があった。

推定7、8歳と見られ、体に比べ頭部が異様に大きいという特徴を持っていた。

隊員達は怒りや恨みを爆発させ、棒で殴る者、蹴りつけ踏みつける者など様々だった。

やがて誰ともなく万歳を叫び出し、討伐隊200人の声が木霊した。