打ち上げ花火とミルクティ

「そうなんですよ。ちょっと時代遅れな気もしますけど、この店は別格らしいですよ。店っていうか、ここの踊り子がすごいらしいです」


「ふ~ん」


「興味ないですか?」



会話中でもお構いなしに食事を続ける青田。



それもなんだか好ましく思える。


ハフハフ。


ハムハム。


まるで子供のような食べ方だ。


「まぁ、あんまりないですね」


「やっぱり女嫌いなんだ」



また来たか。



少ししつこいのもこの男の特徴ではあるが、それにももう慣れていた。



「だから、嫌いじゃないですって」


「じゃぁ、行ってみましょうよ」



青田は笑った。今度は確実にニヤリと笑った。




コイツ、俺を連れて行くためにわざわざ女の話を振ったのか。



なかなかの策士だ。




恵斗はため息をついた。



女嫌いなのかそうでないのか、その話をもう二度と振られないように、そのストリップとやらに行ってやろう。



女嫌いだと言えば理由を聞きたがるし、女好きだと言えば理由を聞いて来るやつはいない。



ならいっそ、女嫌いだと思われないようにすればいいのだ。