ポケットで、携帯電話が震えた。



病院でも電源を切っていなかった事に気付き、恵斗は一人で苦笑した。



画面を見ると、メールが来ているという表示が出ている。



受信メール画面を開く。



《ケイトさん、今日締切です。ホント、お願いしますよ!》



担当の青田という人物からのメールだった。



「やべ・・・。忘れてた」



恵斗は思わず独り言を言いながら、腹ごしらえをしようとコンビニに立ち寄った。



少し考えたが、結局青田に返信はしなかった。