総合受付で番号札を取り、番号が呼ばれるのを待っていた。
平日だと言うのにどうしていつもこんなに人がたくさんいるのだろうか。
しかし、この中にもきっと自分と同じ症状の人間はいない。
そう思うと、どうしても卑屈になってしまう。
どうして俺なんだ。
病院に来るたびにそう思う。
しかし、そう思った所で治りはしない。
割り切ったつもりでも諦めきれない自分がいる事を、恵斗は自覚していた。
「五十八番の方、三番受付までお越しください」
女性の声がロビーに響き渡る。
これだけ広いと、マイクを使うらしく少しエコーがかかっている。
恵斗は自分が持っている番号札の番号を確認してから三番受付に向かった。
「五十八番の方ですね。診察券をお願い致します」
ナース服とは少し違う白衣を着た受付の女性が言う。
病院事務の女性だ。
目線は下を向いている。
恵斗は先程の番号札と診察券を女性に差し出した。
診察券を確認した女性は、顔を上げた。
四十代半ばくらいの小太りの女性だ
平日だと言うのにどうしていつもこんなに人がたくさんいるのだろうか。
しかし、この中にもきっと自分と同じ症状の人間はいない。
そう思うと、どうしても卑屈になってしまう。
どうして俺なんだ。
病院に来るたびにそう思う。
しかし、そう思った所で治りはしない。
割り切ったつもりでも諦めきれない自分がいる事を、恵斗は自覚していた。
「五十八番の方、三番受付までお越しください」
女性の声がロビーに響き渡る。
これだけ広いと、マイクを使うらしく少しエコーがかかっている。
恵斗は自分が持っている番号札の番号を確認してから三番受付に向かった。
「五十八番の方ですね。診察券をお願い致します」
ナース服とは少し違う白衣を着た受付の女性が言う。
病院事務の女性だ。
目線は下を向いている。
恵斗は先程の番号札と診察券を女性に差し出した。
診察券を確認した女性は、顔を上げた。
四十代半ばくらいの小太りの女性だ