「でれないの。だから俺が出てるわけ。」


『――――――――…―』


「おう。一度考えてみろ。」


安木くんは電話を切り


「ん。憂音ちゃんも一度ゆっくり新のこと考えてみな。」



と、言った。


「…」


「俺はこれ以上言えないから。…また辛くなったりしたらおいで?俺、教室か図書室にいるから。」


新くんのことを考える…