PPP~…PPP~…


「はぁ…」


出ない…


『ガチャッ…憂音?』


「あっ…新くん?」


『ん?どうした?』


「あのね…『香椎くん!―――…~ちょっ!しー!ごめん憂音、またかけ直す。ガチャッ』」


え…?誰?今の高い声…


ガラッ…


「っっ!?」


「あ、え、何?期待した?」


保健室に来たのは安木くんだった。


「新じゃないよー」


「っ…」


「え?憂音ちゃん!?」


なんでだろ…泣けてきた。