「いやいや、伊吹くんは私をただの先輩としか見てないですよ」


「その根拠はどこにあるんだよ…」


「え?あ、そっか…」


「だから、伊吹にちかづ…」


「大丈夫ですよ。」



私は繋いでいる先輩の手を強く握り、



「私が好きなのは銀斗先輩ですから!」


「…はぁ」


「え!?ため息!?」


「お前、わざとか?」


「え?」


「なんでもない。ほら、着いたぞ」


「あ、はい!ありがとうございます!」


「んじゃ、また明日な。永恋」


「はい!」


銀斗先輩は私のこと心配してくれたのかな?